・確か、2013年に購入したものです
・2012年3月末づけで職を辞して、しばらくはわずかな貯金と失業手当を頼りに生活をするつもりでした
・そこへ、前々織の同僚から連絡があり、かくかくしかじかとこちらの事情を告げると、彼はこれから3ヶ月インドネシアへ語学留学へゆくから、そのあいだ秋葉原のマンションは自由につかってかまわないと応じてくれました
・それで、私は杉並区のアパートを引きはらい、友人宅で寝起きすることにしました。いくらか経済に余裕が感じられて、キャバクラに通ってみたり、浅草や後楽園のWINSで馬券を買ったりと、遊び人の生活をしていました
・それもじきに飽きて、もっと文化的な営みがしたいと考えるようになりました。そんな時分、散歩の中途で竺仙という呉服屋をハッケソしました。なんでも、江戸時代からつづく浴衣の老舗だそうで。それで試みに一反染めてもらいました。男物はどれも退屈で、女物の型でお願いしました
・次は、雪駄や帯も買わなきゃと思うわけです。浅草の帯源さんの鬼献上男帯が良さそうだと目星をつけたのはいいんですが、ネットの情報には「噺家さんしか売ってもらえない」などとありました
・ゆくか、ゆくまいかと悩んでいたら馬券が当たりました。枠連のゾロ目で50倍ついたのですが、そこへ2,000円かけていたので10マソになる計算です
・3本まとめて買いました。そのうちの一本が出品しているものです。キレイな色だなと思ったんですが、合わせるきものがなくずっと保管していました
・敷居が高いお店かなと逡巡していましたが、若旦那は気さくなお人柄でした。「うちのは少し長いから余るようだったら持ってきてください」
・聞けば4.2メートルあるらしく、これはかっぷくの良い男でも足りるそうです
・出品したものは詰めていません。買ったままの長さです
・出品にあたって調べたところ、現在は「鬼献上角帯」という呼称になったようですが、はっきりしません。一般的な角帯よりも幅がせまく、こちらは7.6cmでした。江戸前のきものにこの角帯を締めるのが粋なんだ、と当時の私は思っていました
・用意するお色は毎年変わるそうです
・ところで、友人宅に世話になったあと、一度実家に帰って、それから鎌倉へ越しました。そこで知りあった人に、「裸足に本だたみの雪駄、それに鬼献なんて生粋の遊び人よ」と笑われました
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